第1章:なぜ女性に慢性腰痛が多いのか
女性の場合、ライフステージに伴う身体的変化が腰痛の背景に深く関わっています。
- 産後、体幹の筋力が戻りきらないままの過密な生活
- 冷えやすく血流が落ちやすい体質的な要因
- 更年期以降のホルモンバランスの変化
特に50歳前後からは、ホルモンバランスの変化による骨密度の低下をきたしやすくなります。骨密度が下がると腰椎の変形を招き、姿勢のバランスが悪くなることで慢性的な腰痛の原因となります。
第2章:軽い痛みほど、実は長引きやすい
慢性腰痛の厄介な点は「耐えられる痛み」であることです。「朝だけつらい」「休めば少し楽になる」からと様子を見てしまいがちですが、これが曲者です。
- 痛みを無意識に避ける「かばう動き」が身につく
- 反対側の腰や股関節、膝まで負担が広がる
- 「腰だけでなく全身が重い」という状態へ進む
完全に治りきっていないのに動けてしまうことが、結果として症状を複雑化させてしまいます。
第3章:湿布だけで終わらせていませんか?
湿布や市販薬でその場をしのぐことも大切ですが、何度も繰り返しているなら視点を変える必要があります。慢性腰痛は「その日の炎症」だけでなく、体全体のバランスや使い方の問題であることが多いからです。根本的なバランスを整えない限り、同じ場所に負担がかかり続けてしまいます。
第4章:整形外科では何をするのか
整形外科ではまず、腰椎の変形、神経の影響、そして骨密度の状態などを多角的に確認します。その上で、以下のように進めていきます。
- 体の反応を見ながら、段階的に調整する
- リハビリや動作指導で「負担の少ない動き」を身につける
- 経過を追いながら、良い状態を安定させる
慢性的な状態は時間をかけて作られたものです。途中で「痛みが減ったから」と自己判断で中断せず、安定するまでしっかり整えていくことが再発を防ぐ鍵になります。
第5章:まとめ|腰痛は“年齢のせい”だけではない
年齢とともに体は変わりますが、すべてを諦める必要はありません。以下のサインがあれば、一度確認してみることをお勧めします。
- 朝の違和感がいつまでも続く
- 数週間経っても腰がすっきりしない
- 同じ場所を何度も痛めてしまう
腰痛は日々の“積み重ね”で起きます。だからこそ、焦らず、段階的に整えていくことが、将来の健やかな生活への近道です。





