第1章:団塊世代が迎えている体の変化

団塊世代の方々は、アクティブに過ごしてきた世代です。一方で、体には少しずつ次のような自然な変化が起きています。

  • 筋力がゆっくり低下し、硬くなる
  • 反応速度が落ちる
  • バランスを取る力が弱くなる
  • 関節や筋肉の回復に時間がかかる

問題は、「変化があるのに、生活のペースを変えていない」こと。そのズレが、痛みや転倒につながる要因となります。

第2章:「年のせい」で済ませやすい症状

「このくらいの痛み、みんなあるでしょ?」「若い頃とは違うから」と我慢してしまいがちですが、次のような症状は体からのサインです。

  • 朝の動き出しがつらい
  • 以前より歩くのが遅くなった
  • 段差でつまずくことが増えた
  • 痛みが何週間も続く

これらは「年のせい」だけでなく、筋力低下・関節の変化・姿勢の崩れなど、調整できる要素が関係していることも少なくありません。

第3章:放置すると困るのはどんなとき?

症状を我慢しているうちは支障がなくても、問題は転倒やケガが起きたあとです。「転んで骨折」→「動く量が減る」→「さらに筋力が落ちる」という悪循環は決して珍しくありません。
整形外科では、「転んでから来る」よりも「転ぶ前に来てほしい」と感じることが多いのが本音です。

第4章:早めに受診することの意味

「重い治療」を始めるためだけが病院ではありません。今の体の状態を知ることは、非常に大きな意味があります。

  • 今の自分の体の状態(弱点)を確認する
  • 生活で気をつけるポイントを知る
  • 転倒や悪化を未然に防ぐ

早めに把握しておくことで、「できなくなる前に整える」という賢い選択ができます。

第5章:まとめ|年齢のせいにしすぎないで

年齢を重ねれば体が変わるのは当たり前です。でも、すべてを諦める必要はありません。

  • 変化を知る
  • 早めに整える
  • 無理を重ねない

この3つを意識するだけで、これからの生活の質は大きく変わります。「もう歳だから」ではなく、「今の体に合った付き合い方をする」。それが元気に過ごすための大切な考え方です。


この記事の著者

廣野 大介

こうの整形外科・漢方クリニック 院長

廣野 大介(こうの だいすけ)プロフィール詳細はこちら

日本整形外科学会 整形外科専門医

日本東洋医学会 専攻医